お辞儀が全くできないほどの腰痛の原因とは
公開日:
最終更新日:
腰が痛くてお辞儀ができない患者様
当院に以前通院されていた30代女性の症例です。
3日前から徐々に腰痛がひどくなってきて、今現在でお辞儀が痛みのためできないとの事でご来院いただきました。
検査してみると、お辞儀が10度くらいしかできない
実際検査してみると、前屈動作が1チョット傾くと「ウッ・・・」と言って止まります。角度にして約10度くらいしか前屈できない状態です。
しかしながら、左右に捻ったり倒したりは、比較的に楽にできるようです。
立位、うつ伏せ、腹ばいにてザっと検査させて頂くと、とにかくお腹(腹直筋、腹斜筋等)と左股関節が硬いようです。
腹直筋とは
うち前腹壁の中を走る前腹筋の一つで、一般的に腹筋として知られている場所です。
腹直筋の役割として、体幹部の屈曲や回旋、側屈に関与し、呼吸にも関係している筋肉です。
腹斜筋とは
内腹斜筋と外腹斜筋があります。内腹斜筋は腸骨部から肋骨に向けて、外腹斜筋は肋骨部から腸骨に向けて下方向に伸びる筋肉です。
こちらも呼吸や腹圧に関係している筋肉です。
まずは腰の筋肉を引っ張っているであろうお腹(腹直筋と腹斜筋)と左股関節が緊張しているので、緩めてみました。
お腹と左股関節の施術後の診察経過
緩めた後に起きて立っていただくと、初動でやや動きが止まります。
とりあえず、お辞儀動作して頂くと最初よりは楽のできるようですが、まだ動きがぎこちありません。先ほど10度しか前屈できなかったお辞儀可能角度は、今は30度くらいです。
そこで、もう一度観察してみると、左足拇趾に圧痛があります。
(先ほどの検査では、ある思い込みから見逃していました…汗)
これをアキレス腱を含めてやさしく緩めます。あいにぃ整体の施術は優しく痛くない施術ですので、既に痛みが発生している患者様でも安心して受ける事ができます。
これだけで、全身の雰囲気が変わります。
左足拇趾とアキレス腱施術後の診察経過
左足拇趾とアキレス腱の施術後、もう一度起きて立っていただきました。
すると、今度は動作全体がサッとできます。
お辞儀動作もして頂きましたが、120度くらいまで問題なく曲げることができました。
これで今回の施術はひとまずおしまいです。
お辞儀ができなかった今回の腰痛の原因
一番の原因は、やはり左足拇趾の緊張硬結状態によりアキレス腱~下腿筋~殿筋、腰背筋・・・等が引き込まれ緊張状態が続いていた為に、前屈すると特に腰背筋部分が更に引き伸ばされてしまっていました。
それにより限界に達した腰筋部分が痛みを発したと推察します。
また腹筋が緊張していたのは、背面側が緊張すると骨盤が後傾(後ろに引っ張られる)させる力が働きますので、相対的に骨盤前側が上方に上がります。つまり腹筋等前側の筋肉は、縮む方向に力がかかります。それにより、緊張していたと思われます。
腰痛がつらいからと言ってマッサージ店に行っても腰痛が改善されない原因
痛みが発生している場所と原因の場所が上記考察からお分かりいただけたかと思います。
このように身体は1つに繋がっていますので、マッサージ店のようにお客様から「腰を揉んでほしい」と言われたら腰をマッサージするようなお店では、本当の根本改善はできないという結果になります。
もしあながた本当に腰痛に悩まされていてどうにかしたいと思ったら、根本の原因を探してアプローチしてくれる整体院を選ぶことをお勧めします。
リラクゼーション目的として一時的に症状が軽くなる事を目的としていましたらマッサージ店などで良いのですが、痛みがぶり返しいたちごっこになります。
また、強い力でマッサージされることで筋肉が緊張し、更に固くなって身体を守ろうとします。そうすると今回の腰痛の原因であった筋肉の緊張がさらに加速していきます。
関連記事
カテゴリ:腰痛
タグ:お辞儀,前屈
関連記事